ユニセフ(国際連合児童基金)
ユニセフ(国際連合児童基金)は1946年に設立された、世界中の子供達の命と健康を守るために活動している国連機関です。
世界150ヵ国以上の国で、保健、栄養、水と衛生、教育、HIV(エイズ)、子供の保護、緊急支援、アドボカシー活動などを実施しています。
ユニセフの本部はニューヨークにあり、コペンハーゲンにユニセフ物資供給センター、フィレンチェに情報発信を担当するイノチェンティ研究所があります。
日本の現地事務所となっているのは「ユニセフ東京事務所」で渋谷区にあり、日本政府とユニセフをつなぐ窓口となっています。
児童の権利に関する条約
ユニセフが定めている「児童の権利に関する条約」は、基本的人権が子供にも保障されるべきであると国際的に定めた条約です。
ユニセフは、「児童の権利に関する条約」の定める子供の基本的人権の実現を使命として、世界的に活動を続けています。
開発途上国、および戦争や内戦で被害を受けている国の子供達の支援を行ってきたことから、ユニセフは1965年に「ノーベル平和賞」を受賞しています。
ユニセフの活動
2014年度のユニセフの活動実績ですが、発展途上国などの子供達のために届けられた病気予防のワクチンの数は27億、栄養不良で治療を受けた子供の数は230万人でした。
世界中には、安全な水が飲めない子供達が存在しますが、ユニセフがその子達に届けた水の数は3,600万に上るようです。ちなみに、3,000円の寄付で、子供達が感染症にかかりにくくなるという「ビタミンA」を1,500人に投与できます。
また、5,000円の寄付が、下痢による脱水症状をやわらげる「経口補水塩」625袋に変わります。10,000円の寄付なら、肺炎に苦しむ子供達を治療する抗生物質445人分が届けられます。
ユニセフは、親のケアを受けることのできない子供達、障害のある子供達、災害や紛争下にいる子供達などに対して、寄付金を利用して数々の支援を行っています。